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きまぐれ日記

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今日は一年の中で最も辛い日。

颯太を喪って2年が経ちました。

またも命日を迎えなければならない悲しみ、刻々と近づいていく時間の中で、今日という日をどんな自分で過ごせばよいのか・・自分はその日を終えることができるのか・・そんな思いで気持ちばかりがあせり、空回り状態の日々を過ごしていました。

そんな中、今年もたくさんの方々がそうくんに会いに来てくれました。
そうくんの周りはお花畑のようです。
命日
変わらない気持ちをありがとう。

現場に献花してくださった方々、ありがとうございました。
そうくんの好きなカードやお菓子、ジュースにおもちゃ。
現場に着いた瞬間、なんともいえないくらい温かい気持ちでいっぱいになりました。

今年もまたたくさんの方々に支えられ助けられ、今日という日を終えることができそうです。

ずっと付き合ってくれたYちゃん、Kちゃん、Aちゃん、Mちゃん、Yくん、Tくん。
とっても心強かったよ!

今日のために千羽鶴を折ってくれていたMさん親子。
気持ちのこもったプレゼントありがとう!

手紙を書いてくれたHちゃん、Aちゃん。
会いに来てくれた、Kちゃん、Sくん、Gちゃん、Yさん。
みんなのママさん達、ありがとうございました。

Sくん、運動会はそうくんと一緒に、リレーがんばれ~!!
応援してるよ~☆

そうくん、今日はとってもにぎやかだったね。
こんなにたくさんの人たちが会いに来てくれて、嬉しいね。

・・すぐそこでいつものように笑ってるそうくんの声が聞こえてきそうです。可愛い笑顔に手が届きそうな・・そんな気がします・・

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おととしの暑い夏の日が胸に蘇る。

はちきれんばかりの笑顔と元気な笑い声。
おだやかな風が流れ、家族が家族でいられることが何より幸せだった。


7歳・・幼い息子を突然襲った悲劇。病院で真っ先に私の目に映った息子の小さな足は、もはや生きている子供の足ではなかった。
包帯だらけの小さな身体には、痛々しい血痕や傷跡がいくつもあり、あんなに暖かかった身体が凍えるように冷たくなっていくのを、私は止めることができなかった。

その冷たくひえた身体を抱き寄せ、一晩中泣きじゃくった最期の夜から二年。

その恐怖、苦痛が私のものであったなら・・代わってやることができたなら、母はどんなに幸せだろうか・・

颯太。  この二年で二つ大きくなるはずだった。
8歳の姿、9歳の姿・・そしてこれからを、ずっとこの目で見ていたかった。
もはや叶わぬ願いも、やはり消えてはくれない。

何もかも元に戻らないと分かっていても、もう話すことも笑うこともできない我が子の無念を胸に、今日も涙を飲む。


笑顔、声・・そのすべてが家族にとってかけがえのないものだった。

想いは変わらずとも、時は流れる。
それはごく当たり前のことなのに、これほどまでに悲しいのはなぜだろう


9月の風が心を突き刺し、時折痛く感じます。

今日から新学期。

そうくんを弟のように可愛がってくれたKちゃん、そうくんを兄のように慕ってくれたAちゃんから、夏休みの作文のコピーをもらいました。

そうくんに伝えたい気持ちがたくさん文の中に詰まっていて、胸がいっぱいになり、涙が止まりませんでした。

Aちゃんは、今年そうくんと同じ2年生になり、クラスや先生のこと、いっしょに遊びたかった思いをそうくんと会話するかのように書いてくれました。
その一つ一つが、嬉しくて、切なくて・・・
ずっとこうして想っててくれたんだなぁって。

Kちゃんは、自分の思い、命の尊さ、他人への思いやりを忘れないで生きていきたいという想いが詰まっていて、「これからの子供たちに知って欲しい、伝えたい」という私の思いを汲み取ってくれていました。

中でも心打たれたのは、

「自分勝手な運転でどれだけの人が犠牲になってるんだろう・・
そうくんもその中の一人。そうくんだけじゃなく、家族や周りの人も犠牲者の一人。そうくんも苦しいね。
2年間、「もう」なのか「まだ」なのか・・
これからもっともっと家族と離れ離れの距離があくんだね。
それはすごく寂しいことだね。」

私たち家族が心痛める現実を、そうくんの視点から率直に書かれていたことでした。
とても悲しい文ではあるけれど、悲しみを飾ったりしない言葉に不思議と安心感を感じました。

ありがとう、一生の宝物です。

そうくんが読んだら泣くよ、きっと。
でもその涙はきっと、悲しいだけの涙じゃないと思うの。

そんな姿が目に浮かぶもの。

いつかそうくんに渡すよ、きっとね!

今日は、あらたが町の音楽祭に参加しました。

今年から始めたバイオリンで、初めての舞台。

曲は、バッハのメヌエット3番です♪♪

なんだか私のほうがドキドキ。

あらたくんは・・やっぱりマイペース。

特に緊張している様子もなく、無事終わりました。

終わってから、友達に「頑張ったね!」なんて言われて照れてました。

おばあちゃんにもらった小さな可愛らしい花束を、家に帰ってからそうくんに飾っていました。
どんな報告したのかな。

私は・・というと、写真を撮るために妹にビデオを撮ってもらっていたのに、演奏に夢中で一枚も撮れませんでした・・トホホ・・
前回の日記から3週間。
久しぶりにここに帰ってきた・・という感じがします。

なんだかいろいろありました。
嬉しいこと、悲しいこと。

夏休みを利用して、普段会えない友達と過ごしたり、夏休みの宿題であらたと、「ろうそく作り」をしたり、あとはお盆もありました。

何もしませんでした。
しないというか、出来ないんですけど・・ね。

仏壇を見るだけで、「なんで??」って毎日思うのに、お経やらなんやら・・「死」と向き合うのは辛いことです。
そのわりに、そうくんの好きなものたっくさん仏壇にならべて・・矛盾してますね。
でも、あらた曰く仏壇は、「そうくんの秘密基地」だそう。
だから、大事なものと大好きなものでいっぱいなんです。

お友達から、果物、あとたくさんの向日葵をいただきました。
変わらない気持ちをもらい、すごく救われました。ありがとう。

あと・・心を打たれた出来事がありました。
祖父のお墓まいりに出かけた後、久しぶりに祖母に会いに行きました。
そこで思わぬプレゼントをもらいました。

千羽鶴
千羽鶴。
ちゃんと千羽ありました。

千羽鶴は、病気の回復、祈願に送るものだと思っていたので、ちょっとびっくりしてしまいましたが、おばあちゃんはこう言いました。

「千羽鶴には「幸せ」という願いも込められてるんだよ。」って。

いつから、どんな思いで毎日折ってくれてたんだろう・・胸がいっぱいで聞けませんでした。
でも、本当に嬉しかった。

家に帰って家族で話し、千羽鶴をそうくんに。
そうくんの幸せは、私たち家族の幸せ。
そうくんの笑顔は、私たち家族の笑顔。

いつか逢える日まで、この想いがあの子に届きますように・・



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