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きまぐれ日記

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今日は、学校の授業参観日でした。

「学校へ行く」こと。
私は未だにしんどいと思ってしまいます。
お父さんも、事故後一度も学校へ行くことができません。

下校途中の小学生の姿を見れない・・と仕事が終わっても、時間をずらして帰ってきたりします。
その気持ちは痛いほど分かるので、私もあらたも無理じいはしません。
それでいいと思うのです。

今日は、Yちゃんが授業参観の前に「ランチにいこう!」と誘ってくれました。
だから、いつもの重苦しい気持ちが和らいでいました。

近くのスパゲティ屋でランチ。
YちゃんもMちゃんも、気を許すことができる大事な友達です。
会話の中で普通に「そうくん」が生きていて、なんだかとっても嬉しくて、とっても自分らしくいられます。

今日は、学校の授業もしっかり見られました。
そして、感じたこと。

ずっと、そうくんがいた2年の教室を見るのが嫌だった私。
今は3年の教室を見るのも、通るのも辛い。
4月からは、4年の教室が辛くなるのかな・・

だけど、それは私の中でそうくんが今も成長しているからなんだと思うことにしました。
もちろん姿はずっと7歳のままだけどね。
もう成長することができないそうくんと、成長していると思いたい私の中のそうくん。

あらたも悲しみを抱きながらも、着実に成長していると感じました。

二人に置いていかれないように、私もしっかりしなくっちゃ!!
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今日、妹と買い物に出かけました。

あらたがカードゲームに夢中で、レアもの?が売っている店があるからと教えてもらったお店です。

でも・・行かなければよかったです・・

その店で加害者親子に会いました。
加害者は私に気づきましたが、「○○ちゃん、いくよ~」と子供を呼んで、無関心でした。

私の顔・・颯太のこと・・もう忘れてしまったのか・・
そんな思いが胸につきささりました。

「あいかわらずですね。」
私は驚くほど冷静に、加害者に言いました。

「何がですか?」
びっくりでした。
隣にいるあらたの驚きと、落ち着かない気持ちが伝わってきました。

「何故、どうしてそんな態度ができるのですか?颯太だけでなく、私たち・・あらたに申し訳ないという気持ちはないのですか?それが私たちには信じられないのです。」
それだけ言うのが精一杯でした。

妹が、「そんな人だから・・だからここまで苦しい思いをしたんだよ・・」そういいました。

しみじみ痛感しました。
本当に悲しいけれど・・颯太の命も、私たちの悲しみも、相手にとってはそんな程度のものなのだ・・と。
それでも、私たち家族は、肩を寄せて泣くこともできない、一人一人がそれぞれ、大きな痛みを抱え、毎日を生きなければならない。

「今ここで、私も殺してください。」

そう言いかけて、飲み込みました。飲み込んだ言葉は更に胸につきささり、一層の悲しみになります。

やはり顔は見たくないものです・・憎しみとかいう問題じゃなく、事故の光景や颯太の顔、非を認めずそれによって受けた被害、そんなものが頭の中に蘇るのです。
私たちの中で、今までの出来事を忘れることはないのですが、それを生活の中では「しまう」ことが少しできるようになりました。
でも、またしばらくは無理です・・

香水を選ぶ加害者の後ろ姿が、とても羨ましく見えました。
今日は、仲間の民事裁判の傍聴に行きました。

民事裁判・・いわゆる損害賠償。

被害者はここでも、被告に「反省」や「謝罪」を求めることはできない。
本当に虚しい・・

そして、命はお金で買えるものではない。
たったひとつだけの大切な命。

しかし、今現在も日々、被害を感じざるを得ない状況の中、私たち家族の中では、「円満解決」はありえません。

可愛い息子に、値段がつけられてしまうことは、本当に辛く、身を切られる思いです・・
多くの遺族はそう感じていると思います。

お金なんていらない・・颯太の命を返してほしい。
目の前で息をひきとっても・・葬儀をしても・・この目でもう二度と颯太の姿を見ることができなくても、私の中で颯太は変わらない。
これ以上ない、大事な息子。

先週、初めてあらたとクッキーを作りました。

クッキーをうちで作ることは初めて!!

Yさんに作りかたを教えてもらって、自分でもお菓子作りの本を買ってみたの。
早速、あらたが本を見て、「作りたい!!」って言い出した。

とりあえず材料や器具を買いに行きました。
クッキングシート、バター、小麦粉、卵などなど。
クッキーの型はいろんな形があって、「これ○○ちゃんが喜びそうだね~」「これはおもしろい形だね~」と、かなり夢中になりました。

二人で作り始めて、予想以上にクッキーがたくさん出来そうなことに気づきました。

日曜日は被害者の交流会があったので、友達に食べてもらうことに。
あらたはいつもここで友達に会うのを楽しみにしています。
「みんなに食べてもらおう」
と大はりきりで作ってました。

出来上がったクッキーを試食。
ちょっと硬いけど、味はなかなか!!
これならそうくんも食べてくれるね!!

初めてのクッキー作りは大成功でした♪
久しぶりにそうくんと夢で逢えました。

夢の中は、事故の日。

病院に運ばれた後の夢でした。

たくさんの傷を負ったそうくんは、ベットに横たわってずっと眠っていました。
私がそっと布団をかけると、大きなあくびをして目を覚ましたのです。

私が今まで見たことも無いくらいの大粒の涙を流していました。


でも頭の中ではちゃんと分かっていたと思います、夢だってこと。

目が覚めても一粒の涙も出ていませんでしたから・・

朝がとても苦痛でした。

この夢に続きがあるのなら家族が再び家族に戻れる夢でありますように・・
そうくんが眠ったままなら、神様、どうか家族で幸せに暮らしている夢をずっとずっと見せ続けてあげて下さい・・

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