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きまぐれ日記

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交通死被害者の会に参加しました。

参加している全員が大切な家族を亡くしています。
痛みを抱えた者同士、何でも話せる場。
安心して息が出来る場所でもあります。

私はこの会に出会って救われました。
辛いのは自分だけではない、悲しみを理解しあえる仲間がいる。
どれだけ泣いても、どれだけ怒っても分かり合えます。
そして、苦しみを比べることもない。
ここへくると、ホッとします。

今日は、あらたと二人で参加。
事故で兄を亡くしたKくんとあらた。子ども同士、大はしゃぎでした。
帰る時間になると、なごり惜しそうに「また会おうね」と声を掛けあっていたね。

兄弟を亡くし、寂しい思いをしているのを分かっていながら、日々の生活の中で悲しみばかりが優先し、あまりあらたに目をむけられない私。
久しぶりに、はしゃぐ姿をみて、反省でした。


帰りの車の中で、「次はいつ??」と何度も聞いてくる。
あらたにとっても、今日は息抜きになったようです。
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今日は、たくさんの人の気持ちに触れられた日でした。

今まで話せていた友人や周りの人たち。
そうくんを失ったことで、見えない壁が出来ました。

そして、孤独・・一人・・と自分の中で決めてしまっていました。
自分の殻だけに閉じこもって、そこが安全な場所だと。

そんな私は人と話すことが少なくなっていました。
人が信じられないこともありました。
誰に何を話していいのかも分かりませんでした。

今日、話したいことがあったので思い切って友人や周りの人たちに電話やメールをしました。
誰一人、こばむ人はいません。
それどころか、「話したかった」「ずっと心配だった」「何でも言って」
と励まされました。
嬉しかった。みんな、黙って力になってくれていたのです。

勝手に孤独だと決め付けて、壁を作ってしまっていたのは私自身なのかもしれません。

気づくことが出来てよかった。
心温かい友人たちに感謝です(T▽T)
「悲しみがやさしくなるとき ~子どもを亡くしたあなたへ~」

私がこの本に出会ったのは、事故からまもなくでした。
その時、私はどうしようもなく、何かにすがりたい・・とたくさんの本を読みあさっていました。

著者は病気で子どもを亡くし、愛する子どもへの強い想いを鮮明に、正直に語っています。
病気や事故などで子どもを失ったたくさんの親の悲痛な叫びが、この本にはたくさん書かれています。

子どもに先立たれるとはどういうことか。
そして、親はどう生きていくのか。

私はこの見出しを見て、購入しました。

最初に読んだとき、なんて重い本だろう・・これほど命を感じる本は今まで出会ったことがなかった、と思いました。
何度も読んでいく中で、「こんなことあるはずがない!」「そんなこと思っていない!」と反発や怒りもあり、投げ出してしまったこともありましたが、何度も読みました。


まえがきにこんな言葉があります。


~子どもを亡くした親はみんな、「この悲しみはいつか乗り越えられるだろうか?」という大きな疑問を抱えています。
その答えは「イエス」でも「ノー」でもあります。
「ノー」というのは、あなたは決して前のあなたに戻ることはないという意味です。
しかし、この疑問に対する答えは「イエス」でもあります。
そうです。いつかは必ず、はじめの頃のように押しつぶされることなく、亡くなった子を思うことができるようになります。
亡くなった子どもに対する裏切りであるかのような罪の意識を感じることなく、愛したり、笑ったり、太陽の光を身体いっぱいに浴びてしあわせな気持ちになったりすることができる日がきっと来ます。
そして、子どもが生きられなかった時間を、子どもの代わりに、あるいは子どもとともに生きているのだと実感するようになるでしょう。私たちの傷は癒えます。
でも、子どもが私たちのもとを離れることはありません。~


何年たっても何十年たっても、子どもを愛し続ける親の愛。
行き場を失い、生き方を探し続ける私たちへのメッセージのように感じます。今、こんな気持ちにはとてもなれず、この言葉を受け入れることはできません。そんな気持ちになったりしたら、もっと自分が許せなくなるかもしれない・・とも思います。
でも、最悪の悲しみを経験し、地獄のような毎日を送ってきたからこその言葉でもあります。

悲しくて仕方ないとき、この本を開きます。
大切な命は心の中で鮮明に生き続けると実感します。
両親が来ました。
「お盆の提灯を見に行こう。」と。

両親がお盆の準備のことを気にしているのを知っていた私ですが、そのことを言われるのが嫌で、「忙しい」と避けていました。
そうくんを想ってのことで、自分の感情だけで行動してはいけない・・と思いながらも素直になれませんでした。

両親はそんな私の気持ちを察して、あまり顔を出さなくなっていましたが、いつまでもこのままでは・・と家に来ました。

もう8月か・・初盆の準備しないといけないね・・

両親と提灯を見に行きました。
いやでいやでたまらなかった。
なんで自分の子のを買わなきゃいけないの??
なんで??なんで??

そう思いながらも、「どれがいいかなぁ~」と笑って言いました。
両親は、そうくんに蓮の花の形をした可愛らしいものを選んでくれました。
今にも泣き出しそうでした。

両親もまた、そうくんへの悲しみと、いつまでも苦しむ私たちの姿をみて辛い思いをしています。
すごく分かるから・・絶対泣けなかった。
両親に感謝しています。

帰ってきてから、あらたが習い事へ行きました。

ああ・・やっと泣ける・・
あらたが帰ってくるまで少しだけ一人で泣きます・・
昨日、おじいちゃんのお墓参りに行きました。

私の祖父は私が5年生のときに、病気でこの世を去りました。
私はおじいちゃんにとって初孫で、毎週のように遊びにいっていて、とても可愛がってくれました。
泊まりにいくと、「来たか~」といつも嬉しそうに私に言います。
寝るときは時代劇をみながら、おじいちゃんの隣で寝てました。

去年、お盆に子供とお参りにいったとき。
そうくんが仏壇に手を合わせる姿を見て、
「なんて挨拶したの?」
と聞きました。

「おじいちゃんがいたから、ぼくが生まれた。ありがとう。」

そうくんは私にそういいました。
生きてることに感謝してるんだと感じました。

そのことを思い出し、おじいちゃんの仏壇の前で手を合わせると、写真の中のおじいちゃんが笑ってるように見えました。


そうくんはおじいちゃんに逢えたでしょうか・・
写真でしか見たことがないおじいちゃんに、巡り逢えたでしょうか・・

どうか巡り逢っていますように・・

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