判決を受けて 2009/03/08 (Sun)

昨日、地裁で民事裁判の判決を受けました。

事故が起こってから３年半。
裁判の中で自分たちの思いを精一杯、伝えてきました。

そして、「事故発生の主要な原因が加害者の運転行為にあること。町においては樹木が繁茂したまま放置されていたため見通しが妨げられており、車両と自転車が衝突しやすい非常に危険な状態であり、道路に面した公園として安全性を欠いていた」等、双方の責任が認められました。

判決を聞きながら、今までの思いが蘇り、涙があふれて止まらなくなりました。

法廷を出ると、たくさんの報道の方たちがいて、びっくりです。

私たちにとってこの裁判は、誰もが同じ立場にたてば、きっと多くの人が持つ疑問を問う。その疑問を聞きたい相手が町だったというだけのことです。

なので、少し疲れました。

家に帰ってから、今までのことを思い返しました。
そして、どんなに思っても颯太はもう帰ってこないことが、ひどく悲しくなりました。
あの日、私がきちんと公園の状態を把握し、行かせなければよかった・・といつもに増して後悔でいっぱいになりました。

どうかこんな悲しみを抱える人がいなくなりますように。
今回の報道が、同じような思いに今も苦しむ人たちの励みになりますように。
何より、子供の命が守られる安全優先な世の中になりますように。

人の命に関わる裁判は、遺族がその死に向き合い、辛い場面を思い返し思いを伝えていかなければなりません。
それは、私たちにとって非常に辛いことで、痛みに心が引き裂かれる思いです。
子供の苦しむ姿が私の中から消えることはないですが、思い出すことはしたくありません。

笑顔をいっぱいくれた息子の可愛らしい姿だけを思える日が一日でも早く迎えられますように・・

これまで一緒に裁判に臨んでくれた弁護士の先生、いつも支援してくださったみなさまには、心より感謝を申し上げます。
何も分からず、０からのスタートでしたが、これまでどれだけいろんな方々に支えられたか、どれほど心強かったかしれません。

本当にありがとうございました。


追記：しばらくコメントの受付は控えさせていただきます。ご意見等ありましたら、トップページのメールから送信してください。元気がでたらちゃんと読みます

交流会に行きました♪ 2009/02/02 (Mon)

寒さが厳しい毎日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか？

前回の更新から、はや２ヶ月以上経ってしまいました。

この２ヶ月は、クリスマス、正月とありましたが、私たちにとってやはり辛い時期であることに変わりませんでした。

我が家は、早めから大掃除をしました。
窓ガラス拭き、網戸張替えなど、夢中で。
特に、窓ガラスは大変でした。
（ゼリーみたいな飾りをつけたまま放置していたので、剥がしたらえらいことになってました・・）

それからはなんとなく。
なんとなく日々を過ごしています。


昨日は、「交通死被害者の会」の交流会がありました。
前回、体調不良で参加できなかったので、４ヶ月ぶり。
仲間の顔を見て、安心しました。
いろんな話しをするうちに元気がでました。

何年経っても悲しみは癒えず。
今は亡き大切な家族の話を、みなで語る。
本当にほっとします。

ずっと誰もいないところで名前を呼んで、隠れて泣いて。
自分に疲れてしまっていたので、会えてよかった。

次回また参加できることを楽しみにしています。

世界道路交通犠牲者の日 2008/11/16 (Sun)

今日、１１月１６日は「世界道路交通犠牲者の日」です。

世界各地で毎日毎日、交通犯罪によって３４００人以上の人がその犠牲になり、命を落としています。
この現実になんとか歯止めをかけたいと願うのは、私たち交通事故被害者遺族だけではないのではないでしょうか。

昨日、大阪で「世界道路交通犠牲者の日　シンポジウム」が行われました。
犠牲者追悼セレモニー、基調講演、パネルディスカッションなど、中身のあるお話を聞くことができ、また追悼セレモニーにとても感動しました。

受付でいただいたたくさんの資料やチラシの中に、「世界道路交通犠牲者の日」を成立させた中心的人物である、イギリスのブリジット・チョードリーさんの手記がありました。

「私の息子マンスールは２６歳の時に、バンを運転していた一人のドライバーの暴力によって殺された。
私は息子を亡くしたのではない。息子は犯罪行為によって、私のもとから、そして、この世界から連れ去られただけだ。結果から言えば、これは殺人と何も変わらないではないか。息子の死は不必要な死であった。」

家に帰ってからこの手記を読み、涙とともに深い共感をうけました。

毎日毎日、どれだけの人が交通犯罪によって悲しみを背負うことを余儀なくされているのだろう・・これからその悲しみはどこまで大きくなるのだろう・・考えるとたまりません。

今日は、久屋大通り公園前で街頭活動を行いました。
午前はあいにくの雨。
昼前には雨が上がったものの曇り空。

でも寒くはなかったです。

チラシ８００部、ティッシュ１０００個は２時間で０に。
たくさんの人にこの日を覚えてもらえますように。

「世界道路交通犠牲者の日」が多くの人々に浸透し、車優先ではなく生命優先が当たり前の世の中になることを願っています。

そうくんが生まれた日 2008/10/07 (Tue)

今日は、そうくんの誕生日。

そうくんは、今日で１１歳になります。

プレゼント、すごく悩みました。
何がいいのか分からなくて。

トイザラスの店内をグルグルグルグル回っていたものの、なんだか悲しくなってしまって。

ケーキ屋さんにケーキを買いに行っても、チョコにいれる名前を聞かれ、答えるのが辛くて。

家に着いた途端にボロボロ泣いてしまった。



今日は、お腹にいたそうくんが、初めてかわいい姿を見せてくれた大切な日。

だから今日を涙で終えてしまうのはあまりにも悲しい。


ケーキもカードもプレゼントも、気持ちと一緒に届いてくれたらいいな。

三回目の命日 2008/09/20 (Sat)

三度目の命日を終えました。

命日は何度迎えても辛いもの。

１９日という日がこなければいいのに・・
いっそなくなってしえばいいのに・・

頭の中はそんな思いばかり。

何を考えても、何を思っても、すべてが悲しみに飲み込まれてしまいます。



ちょうど３年前の最期の夜、あの子が使った枕は、買い換えたばかりの新品でした。
とても気に入って得意げにお父さんに話してた。

「新品だよ。ぼくが選んだんだよ！！」

可愛らしい声が今も耳に残って、写真を見ていると今にも声が聞こえてきそうで、
逢いたくて逢いたくて。

枕を抱いたまま朝を迎えました。


３度目の命日は雨でした。
３年前の暑くて晴れた日とはまるで違った天気。

悪天候の中、そうくんに会いに来てくれたYさん、Yちゃん、Kちゃん、Aちゃん、Gちゃん、Kくん、Sくん、Koくん、AYちゃん、お母さん方、先生、いつも本当に本当にありがとう。

現場にお花を供えてくれたSさん、ジュースやお菓子を供えてくださった方がた、とても慰められました。
本当に本当にありがとう。

心配してメールをくれたSさん、Yさん、Iさん、返事できなくてごめんね。またメールします。
本当に本当にありがとう。

泣く暇がなくてよかった。
そうくんまで泣いてしまうから。
みんなみんなありがとう。




そうくん、どこからみんなを見てた？

やっと日付が変わったね。